いろは綜合法律事務所

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借金問題・債務整理コラム集

何でも困りごと相談センター

4ヶ月前に任意整理を受任したAさんの事件が、やっと貸金業者と合意に至りました。

Aさんは、ちょっと変わった経緯でうちの事務所にお見えになりました。

それは、Aさんは年配の方で、病院に通院されており、その病院に「何でも困り事相談センター」という担当窓口があるそうです。
その窓口には、困ったことを何でも言ってくださいということで、担当の係員がおられるそうです。
そして、食事のことや、病気のことなど心配事をいろいろと相談に乗ってくださるそうです。

そして、Aさんは、数年前にサラ金から借金したが、利息ばかり払っている状態で一向に元本が減らず、たまに元本が減っても、「枠が空きましたよ、また借りてください」とサラ金の社員から勧誘されて、ついついまた借り入れをしてしまうということでした。

しかし、このままでは、いつまでも借金が終わらないということになり、心配になり、その病院の相談員に相談されたということでした。

すると、その相談員の方は、大阪弁護士会の法律相談センターを調べて、Aさんに推薦したらしいのですが、年配ということもあり、西天満や堺まで出て行くというのは無理ということでした。
そこで、相談員の方は、またインターネットで検索をかけられ、Aさんの家から一番近い私の事務所を紹介されて、Aさんは来所されたということでした。

そして、Aさんの事件は、着手金も分割でお受けし、毎月、きっちり、2万円ずつ持ってこられ、毎月、面談し、いろいろとお話をしました。

そこで、Aさんは、全然、借金が減らず、また、減っても借り入れをしてしまうので、全然、借金が終わらず、このままどうなるのだろうととても心配だったそうです。

しかし、「任意整理をすることにより、これからは、将来利息はかかりませんし、また、借り入れももうできないですよ」とご説明すると、その方が助かるということでした。
とにかく、借りたものは返して、借金のない状態に早く戻りたいということでした。

そして、先日、貸金業者と3年での分割での和解が成立しました。
「あとは、和解で決まった3年の支払いが終われば借金は完済になりますよ」と言うと、きっちり支払っていくということでした。

年配の方は、インターネットなどをする方も少なく、また借金をしたこと自体が恥ずかしいと思われる方も多いので、なかなか弁護士に相談するというところまでたどりつきません。
今回のような何でも相談窓口みたいなものが、もっと各地にあれば、有意義なのになと強く思いました。

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