借金問題・債務整理コラム集
債務整理のきっかけ
債務整理を決意するきっかけはいろいろとあります。
一番多いのは、毎月、まじめに支払っていたが今月の支払いが、給料の減少などで、どうしても出来なくなって、どうしようということで、相談に見えられるケースです。
次に多いのが、払えども払えども、利息分しか払えず、元本が全く減らず、将来が不安になって、相談に見えられるケース。
その他、家族や知人が債務整理して、借金がかなり減額になったり、過払い金が返ってきたことを聞き、自分もと思い相談に見えられるケースや、債務者本人が病気などして、家族に借金のことがバレ、ご家族がご相談に見えられるケース等いろいろあります。
しかし、ちょっと変わったきっかけで相談に来られる方もおられます。
その一例をご紹介します。
この前、相談に来られた方に、債務整理の相談に来られたきっかけは何ですかとお聞きしたら、「A社から残っている借金を半分にしますよといきなり電話がかかってきて、何かおかしいと思い、弁護士さんに相談してみようと思い相談に来ました」ということでした。
その後、債務整理を受任し、そのA社の借金を、引き直し計算してみると、すでに完済状態で、過払い金が発生していました。
債務者の無知に乗じて、借金を減額してあげますよとあたかも債務者の味方のように装って、合意を取り付けて、実は過払い金の支払いを免れようとする業者もあるみたいです。
ところで、既に完済状態で、そのことを業者もわかっているはずなのに、借金半額にしてあげますよと言うだけで、ゼロにしますとまでは言わずに、まだ払う必要のないお金を払わせようとするところがよりあくどいですね。
この方は、何かおかしいなということで、弁護士に相談に来られたので、このような不利益な合意をせずに済みました。
一度、貸金業者とこのような合意をしてしまうと、これを覆すのは、至難の業です。
何かおかしいと思ったら、安易に業者と合意してしまう前に、まずは、弁護士に相談を。
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