いろは綜合法律事務所

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借金問題・債務整理コラム集

取引履歴あれこれ

任意整理をするにしろ、自己破産をするにしろ、過払い請求をするにしろ、出発点になるのは、取引履歴です。

取引履歴というのは、債務者が、いつ、いくらお金を借りて、いつ、いくらお金を返したかという、貸し借りのデータが全て書かれた書面です。
この取引履歴の開示義務が、貸金業者には課されています。

この取引履歴に基づいて、本来の債務額はいくらなのか、又は、借金は既にゼロになっており、過払いになっているのではないかを計算します。
したがって、この取引履歴が貸金業者から開示されなければ、債務整理は始められないといっても過言ではないでしょう。

そして、この取引履歴の形式は、各貸金業者によって、それぞれです。
見やすい履歴もあれば、見にくい履歴もあります。

大手サラ金では、プロミスが、貸付と借入が明確に分かれており、字も大きく、一番見やすいです。
アイフルもまずまず見やすいです。
武富士はごちゃごちゃしていてちょっと見にくいです。
アコムは、字は小さいし、FAXで送られてくるので字がつぶれているし、貸付と借入が同一の欄に記載されてあるので、めちゃくちゃ見にくいです。
引き直し計算をする事務員さん泣かせの履歴です。

一方、大手クレジット会社(オリコ、オーエムシー、クレディセゾン等)は、総じて字も大きいし、非常に見やすいです。
また、引き直し計算した後の計算書が送られてくる点で、サラ金とは対応が違います。
ただし、過払い利息までは、計算書には反映されていないので、再度、送られてきた計算書を下に利息込みの引き直し計算の打ち込みをしなければならないという点では、サラ金とは手間がかわらないのですけれど・・・

また、クレジット会社の履歴の最大の問題は、10年以上前ぐらいの古い履歴は廃棄したと言って、出てこない点です(レイクなどの一部のサラ金も)。
こうなると、推定計算、残高無視計算、貸付無視計算などをせねばならず大変です。

取引履歴1つ取っても、業者によっていろいろと対応、形式が分かれており、引き直し計算をするのも大変な作業です。

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