借金問題・債務整理コラム集
ブラックリストに載らない方法?
債務整理の相談を受けていると、あいかわらず、いわゆるブラックリスト(事故情報)についての質問が多いです。
「債務整理をしても、ブラックリストに載らない方法はないのですか?」と良く聞かれます。
ブラックリスト(事故情報)は、貸金業者が、それぞれの運用基準で、運用しており、ブラックボックスな部分が多々ありますので、正直、弁護士にはよくわかりません。
ただ、巷では、完済・解約後の過払い請求の場合には、ブラックリストに載らないなどと言われています。
しかし、これも100%そうかと言われると、確証はなく、たぶん、そうらしい程度の信用性しかないように思います。
そこで、どうしてもブラックリストに載りたくない人は、この完済・解約後の過払い請求は、ブラックリストに載らないらしいという情報を利用して、以下のような手段をとる債務者がいるということを聞いたことがあります。
すなわち、例えばA社、B社、C社に残債務が残っており、D社には完済しているとします。
この場合、まず、D社に完済後の過払い請求をし、返ってきた過払い金を、A社の借金の返済に一括で入れ完済状態にし、解約します。
その上で、A社に完済後の過払い請求をし、返ってきた過払い金をB社の借金の返済に一括で入れるというように、延々と、順次、過払い請求、一括返済・完済・解約という手続を進めていくという方法です(以下、①の方法とします)。
また、D社のような完済案件がない場合には、おまとめローンを利用し、おまとめローンで借りたお金で、A社、B社、C社の借金を全て完済し、全て解約し、その上で、完済後の過払い請求をし、返ってきた過払い金でおまとめローンの借金を全て返すという方法(②の方法)をとる債務者もいるということを聞いたことがあります。
たしかに、理屈上は、以下の①、②の方法だと、それぞれブラックリストに載らないかもしれません。
しかし、私は、以上の①、②の方法は、決してお薦めしません。理由は、迂遠であり、かつ、あくまでも机上の論だからです。
すなわち、まず、①の方法は、それぞれ一つづつの業者に過払い請求、返済という作業を繰り返していくので、非常に時間がかかります。
また、完済したら過払い金をサラ金業者が任意で返してくれることが、この方法では、前提になっていますが、実際には、そんな簡単に、任意で過払い金を返してくれるものではありません。
また、任意で返してくれても、過払い金は必ず減額を要求されます。
そうすると、返ってくる過払い金がどんどん目減りしてくるので、必ず、どこかの時点で、うまく、一括返済できなくなり、①の方法は破綻すると思います。
さらに、②の方法も、おまとめローンも利息を払っていかなければならないので、将来利息ゼロの任意整理から見るとメリットがありません。
そして、この方法の最大の欠点は、ブラックリストに載らないことばかりに主眼が置かれてしまい、本来の主目的の生活再建という視点が全く無視されてしまっている点です。
ブラックリストに載っても、5年~7年お金を借りられなくなるだけです。
それよりも、今ある借金を減額し、または過払い金を取り戻して、生活再建を早期に試みた方が、絶対に良いです。
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