いろは綜合法律事務所

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借金問題・債務整理コラム集

借金整理はどこに行けば?

「任意整理や、過払い請求のことは、かなり前から知っていたが、どこに相談・依頼に行けばよいのかわからなかったので、なかなか債務整理の第一歩が踏み出せなかった」という話はよく聞きます。

この質問の答えは、弁護士又は、簡裁代理権を有する認定司法書士に相談・依頼してくださいということになります。

なぜならば、任意整理、過払い金返還請求を代理して行うことが認められているのは、全ての弁護士及び一部の司法書士だけに、法律上、限られているからです。

弁護士資格又は、認定司法書士資格のない人が、債務整理を代理することは、非弁といって犯罪になります。
また、そのような資格のない人に頼んだ場合、法外な報酬を請求されたり、そもそも詐欺だったりと、言葉は悪いですが、依頼者が喰い物にされたという話は良く聞きます。

ところで、「行政書士さんとかも債務整理のお手伝いをしますという宣伝がホームページに出ているのですが、行政書士に相談・依頼してもいいのですか?」と、一度、聞かれたことがあります。

しかし、行政書士は、債務整理を代理する権限を与えられていませんので、行政書士は債務整理を代理して行うことはできません。
したがって、もし、行政書士が代理して債務整理をした場合は、非弁行為ということで、弁護士法違反で、刑事処罰される恐れがあります。

行政書士には代理権がないのに、ホームページ等になぜ債務整理も取り扱い業務として書かれているのかなと良く読んでみると、「取引履歴を取り寄せるのをサポートしますよ。但し、交渉や訴訟は自分でやってくださいね。」という感じのことが書かれていました。

これだと、確かに非弁にはならないかもしれません。
しかし、交渉や訴訟という一番、ややこしい所は、自分でやらなければならないのだったら、そもそも、行政書士に依頼する意味が全くないと思うのですが・・・

では、「弁護士に相談すれば良いのか、司法書士に相談すれば良いのか、どちらが良いのでしょうか?」という問い合わせも、時々あるのですが、弁護士である私に質問されれば、「それは弁護士です」と答えてしまいます。

しかし、私が弁護士であることを抜きにして、中立の第三者的立場であったとしても、やはり、「弁護士に相談・依頼した方が良いですよ」と答えると思います。
なぜならば、認定司法書士の場合、140万円までしか、代理権がないという量的制限が法的に課されているからです。

そうすると、取引履歴を取り寄せて、計算し直したら140万円を超えていたということになると、いくら司法書士に頼んでいても、司法書士では扱えない案件ということになりますので、再度、弁護士に依頼しなければならないということになります。
これだと、時間も費用も2倍かかり、2度手間です。
それなら、最初から、弁護士に依頼しておいた方が、早いし、費用も安くつくということになります。

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