借金問題・債務整理コラム集
おまとめローン
「任意整理とおまとめローン、どちらにするか悩んでいるのですが、どちらの方がよいでしょうか?」と、時々、聞かれます。
答えは、絶対に、任意整理の方が、生活再建に役立つと思います。
おまとめローンとは、サラ金等数社に借りている借金を、銀行がやっているローンに一本化しましょうという金融商品です。
たしかに、おまとめローンをすると、返済の窓口は1社になるし、利息も12%~18%になるので、現在の29.2%又はそれに近い高利で借りていることから考えたら、返済は多少、楽になります。
しかし、おまとめローンを借りても、サラ金に借りていた借金についての引き直し計算はされません。
ですので、背負っている債務総額は、全く圧縮されません。
また、将来利息も12~18%は返していかなければなりません。
一方、任意整理なら、必ず引き直し計算をするので、債務額は圧縮されます。
時には、残債務がゼロになることもあります。また、将来利息も、原則、0%です。
したがって、トータルで考えると、債権者に返す額は、かなり違ってきます。
そうすると、おまとめローンを利用する動機づけは、信用情報、いわゆるブラックリストに載らないということだけでしょうか。
しかし、私は、信用情報に載ることも、生活再建という観点からは、デメリットではなく、逆にメリットだと考えているので、おまとめローンを利用することの動機付けにはならないと思います。
ですので、以上の説明をして、「任意整理と比較した場合、おまとめローンを利用するメリットはないですよ」と、答えるようにしています。
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