いろは綜合法律事務所

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借金問題・債務整理コラム集

借金の原因

借金をした原因は、いろいろあると思います。
思いつくものを羅列すると、リストラによる失職、生活苦、他人の保証、病気、住宅ローン、ギャンブル、浪費、等々。

しかし、借金で首が廻らなくなったと言うと、どうしても、ギャンブルや浪費という自己の快楽のために借金を作ったのだから自業自得だ的な偏見が巷にあるのも事実です。
その結果、生活費がどうしても足らなくて、サラ金などでお金を借りたのに、巷の偏見を恐れて、弁護士等の専門家に相談できず、一人で抱え込んでしまうという人が結構います。

しかし、ギャンブルや浪費が借金の主たる原因という人は、世間のイメージよりも圧倒的に少ないです。
ちょっと古いデータですが、2005年の日弁連の破産記録調査によりますと、破産原因において、浪費は全体の3%、ギャンブルは1%に過ぎません。
もちろん、破産においては、浪費やギャンブルは免責不許可事由なので、浪費やギャンブルが主たる原因の場合は、借金の原因が問題とならない任意整理や、個人再生を選択したというのもあるでしょうから、借金問題全体にしめるギャンブルや浪費の割合は、もう少し多いでしょうが・・・。

しかし、それでも、借金の大多数の原因は、生活苦による借り入れだと思います。
バブルが崩壊し、右肩上がりの経済成長が止まり、不景気やリストラでサラ金等に借金せざるを得なかった人は多数発生しました。
そして、高利の利息支払いに追われ、その結果、高い利息だけをずっと返し続け、元本が一向に減らないという多重債務者はたくさんいると思います。

このような、「借金する人=ギャンブルや浪費をする人」のような間違ったイメージが世間に根付いていることも、借金の問題を他人に相談することのハードルの一つにもなっているのだと思います。

たしかに、弁護士が、借金の相談を受けたときには、借金の原因を必ず聞きます。
しかし、これは、自己破産という手続をとることができるか、また任意整理した場合、その後の返済が期待できるかを確認するために聞くものです。
決して、ギャンブルや浪費によって借金を作ったのだろうと決めつけて、相談者を怒るために聞くわけではありません。
ですので、自分一人で借金の問題を抱え込まずに、早めに弁護士に相談されることをお勧めします。

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