借金問題・債務整理コラム集
債務整理は会社に知られない
債務整理の相談を受けていて、いつも相談者が心配されるという点が何点かあります。
そのうちの一点をご紹介します。
それは、弁護士に依頼して、債務整理(任意整理・過払い請求)をすると、サラ金から勤めている会社に取り立ての電話等がかかってきたりして、会社に借金のことが知れることになり、その結果、クビになるのではないかということです。
しかし、これは完全な誤解です。
そもそも会社に借金のことが知れることはありません。
債務整理のことを知っているのは、相談する相談者、相談を受ける弁護士、それにサラ金業者の3者だけです。
そして、弁護士は守秘義務を、法律上負っているので、債務者の借金のことを、会社を初めとした他の人に漏らすことは絶対にありません。
また、サラ金業者も、弁護士が借り主の代理人として介入した時点で、本人に対する取り立てはできなくなります。
これを無視して借り主に取り立ての電話をかけると行政処分を受けますので、サラ金が、借り主の勤める会社に取り立ての電話をかけてくることはありません。
したがって、弁護士に債務整理を依頼しても、会社に取り立ての電話がかかってくることはないのです。
よって、会社に任意整理のことが知れて、クビになるということはありません。
債務整理について、多重債務者の方は、このように誤解しておられて、なかなか弁護士に相談に行けないということがいろいろとあります。
このような誤解をひとつずつ解きほぐして、弁護士のところに相談に行って、法的救済を受けられるように、発信していくのも弁護士の重要な責務の一つだと思います。
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