いろは綜合法律事務所

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過払い金返還請求コラム集

過払い返還交渉 その1

過払い金返還交渉がどんな感じで進んでいくのかご紹介します。

A社との過払い金返還交渉。
引き直し前は、約50万円の債務が残っていましたが、引き直し後は、72万円あまりの過払い金が発生していることが判明。

ということで、A社に電話。

私  「72万円あまりの過払い金が出ていますので、請求書送らせて頂いたのですが」

A社 「はい、届いています。任意での和解可能でしょうか」

私  「額さえ、合えば可能です。」

A社 「では、8割の56万円の返還でお願いできないでしょうか?」

私  「無理です。それでしたら、訴訟提起します。」

A社 「そうですか。では、9割の63万円でお願いできないでしょうか?当社も過払い請求がたくさん来てて、経営が苦しいので・・・。よその事務所も8割から9割の返金額でお願いしています。」

私  「よその事務所がどのような和解をするかは知らないですが、当事務所は、そのような和解はしてません。」

A社 「では、70万円でお願いします。」

私  「今回の場合、何ら争点のない事案ですよね。依頼者は、まじめに9年間返し続けてきたのですから、満額返してあげてくださいよ。」

A社 「そうなんですが・・・。そこをなんとか、少し、減額してもらえませんか?」

私  「わかりました。では、端数を落としましょう。72万円で良いですよ。」

A社 「わかりました。72万円でお願いします。」

私  「依頼者に確認しますので、再度、ご連絡します。」

といった形で、和解交渉は進んでいきます。

この間の交渉時間、約3分。
安易な妥協をしないことで、3分間で返還額が16万円も変わりました。

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