いろは綜合法律事務所

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過払い金返還請求コラム集

相談者の方の中には、最初の面談で、「私は過払いでしょうか?」と何度も聞かれる方がいます。

過払い状態だと、借金がゼロになるどころか、お金が返ってくるので、とても気になり、繰り返しそのような質問をされる気持ちはよくわかります。
しかし、弁護士や司法書士に「過払いでしょうか?」と聞いても、その場で、「過払い金が発生しています」と断言できることは、まずありません。
(ただし、完済している場合は、過払い金が発生していると断言できます)

なぜならば、いつ、いくら借りて、いつ、いくら返したかという取引履歴がないと、正確な計算ができず、過払いか否かが判断できないからです。

また、取引履歴を持って来られる相談者の方がおられたとしても、それを見ただけでは、やはり過払いか否かはそれのみによっては判断がつきかねます。
なぜならば、その取引履歴を基に、専用のソフトに数値を打ち込んで、引き直し計算というのを行わなければ、過払いかどうかはわからないからです。

ただし、お話を聞くだけでは、過払いか否かは断言はできませんが、おおよそでしたら、過払い金が発生しているかどうかは判断できます。

過払いか否かは、借入額、借入利率、借り入れていた期間、途中での完済の有無等、各種の事情から判断します。
この中でも、過払いか否かの判断要素として、借り入れていた期間が一番重要な要素であることには間違いありません。
おおよそ、5年~7年借り入れていたら、過払いになっている可能性が高いです。

ただし、借入が、5年~7年も継続していなかったとしても、諦めることはありません。
その他の要素によっては、過払いになっていることもあるからです。
また、たとえ、過払いにはなっていなくても、高い利率で借りていたのならば、現在の借金残額がかなり減ることには間違いないです。

したがって、サラ金やクレジット会社と契約がある人は、借入の期間の長さだけで、過払いが生じていないと自己判断せずに、一度、弁護士に相談してみることをお勧めします。

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